2018年4月25日、JAFICA「インテリアを語ろうかい」にて本年のミラノサローネを視察した会員6名による報告が行われました。その内容をそれぞれお届けいたします。2人目の今回は大河原さおりさんです。

No.2「moooi / Minotti / Kartellツアーに参加して」

首都圏を中心にタワーマンション、大型マンション、低層マンション等のモデルルーム、共用スペース等のインテリアコーディネートを設計業務からスタイリングまで自身で行っているため、イタリアをはじめとしたハイブランド各社様とお付き合いがあり、ミラノサローネへのお誘いを度々受けておりましたが、今年やっと直前にスケジュールの調整ができ、3日間の視察を実現することができました。

展示会場とミラノ市内ショールームを含めて数千にのぼるインテリア関連のブランドの中で、日本でも有名なハイブランドでは、招待客しか見ることのできないエリアで説明ツアーを催し、事前に招待をするのが恒例となっています。サローネの機会を通じて顧客とより良い関係を結ぶ熱心なおもてなしを感じました。

moooiは、トルトーナ地区の事務所を丸ごと独自の会場とし、自ブランドの照明器具、家具、ラグを組み合わせた様々な空間を魅せてくれました。特に新旧の照明器具をふんだんに使った展示は、手法もさることながらプロダクトの良さを「これぞmoooi」と感動せずにはいられませんでした。見学に先立ち朝食が振る舞われ、マルセル・ワンダース氏も参加する興奮の特別イベントにも参加できました。

Minottiは、今年70周年を記念し、メインの展示会場に大きなブースを設け、創業者夫婦の名前の付いたソファを「KABUKI」という光沢のある美しいファブリックで魅せていました。同時に3名の新しいデザイナーによる展開として、日本からNENDOの佐藤オオキ氏がコントラクト向けに従来よりもコンパクトかつ丸みで新しさを表現しつつMinotti哲学を引き継いだソファとテーブルを発表しています。ファブリックによって様々な顔を持つソファが近々日本でも見られると思います。

 

Kartellもメイン会場の入口にドンとブースを構え、透明な素材イメージとは異なるWOOD製品を大々的に打ち出していました。家具はもちろんのこと、照明器具、小物、アウトドア等ラインナップの広がりに圧倒される展示でした。郊外にあるKartellミュージアムのツアーに参加し、ブランドの歴史をじっくりと自分のインテリアコーディネーターの歴史に重ねながら堪能することができました。ツアー後のKartellディナーは透明感あふれるテーブルコーディネートとキラキラとした照明の中でお料理を頂きました。

たった3日間ではありましたが、現地で体感する空間とデザインは仕事に直結するのはもちろんのこと、魅了される喜びを得る貴重な時間でした。フリーだからこそ実現できる視察だと思い、今後もできる限り機会を作り、足を運びたいと思います。

 

【投稿者】大河原 さおり

CREA-DESIGN-STUDIO

主にモデルルームのインテリアデザイン、コーディネートを手がけ、モダンで、上質な心地よい空間の提案を得意とする。他にも個人邸のインテリアコーディネートや住空間、商業空間のフラワーアレンジメントのデザインも手掛ける。

 

【ホームページ】https://www.crea-design-studio.com