先日の10 月21 日に和文化研究会の「組子を知る」セミナーが行われました。

今回は鬼澤孝史さんのレポートです!

写真とレポートはこちら♪

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2019.10和文化セミナー号

 

 

講師は大河原さおりさん

和文化研究会のメンバーとしての参加でしたが、組子や寄木細工など住宅や商業施
設でもみかける素材。 興味津々で学ばせて頂いた。

前半は、組子の歴史から組子模様の種類やデザインを学び、
後半は実際にキットを使っての組子体験。

 

組子は簡単に言うと釘を使わずに木を組み付ける技術。

細くひき割った木に溝・穴・ホゾ加工を施し、カンナやノコギリ、ノミ等で調節しながら
1 本1本組付けしていくもの。

遠く飛鳥時代から続いているそう(驚き!)
職人たちの伝統を守る心と情熱を感じる。

 

「木を組む」工程は0.1 ミリ寸法が違うだけでも組み付けが出来なくなるほどの微細な世界組子製品は細くて長い部材を主に使うので比較的まっすぐな針葉樹を使う。

 


それぞれの菱・格子角度に合わせて面をとったり、長さを調整したりといった作業にも
熟練(経験)が必要だな...と、つくづく日本の伝統技術は素晴らしい!


文様やデザインパターンに関しても組み合わせにより数百以上のパターンがあるそうだが、組み合わせが自由な分、

オリジナルな組子も出来て、答えが無い分、デザインは無限。 

改めて、伝統と情熱と技術。サスティナビリティな観点で伝統芸術を捉えるよいきっかけとなった。

 

後半はキットを使った自由な組子づくり。


皆が思い思いのまま組子のパーツを組み立てていく。
誰一人、同じ形やデザインに仕上がったものはなく、おなじ量のパーツでも人によってコースターや箸置き、鍋敷き、

大判で1枚の方もいれば、いくつも分けて つくる方、10 分で出来てしまう方もいれば、

1 時間かけて 組み合わせていく方。

最後は皆さん各々自分のテーマで作ったものを見せ合い、答えが無い分とても個性溢れる面白い作品がみられた。
 

自分が実際に経験、体験してみることは重要だと思う。

時代も令和になりテクノロジーの進歩と共に目まぐるしい物事が変化していく中で、

伝統文化に触れ、色々と考えさせられるきっかけとなる。

便利さや不自由さ、産業革命以降の大量生産品に溢れる時代において、伝統的な技術や物に
触れながら、自分の価値観の1つとして後世に伝えていきたい。
次回はJAPANTEX でお会いしましょう♪